研究紹介
| 主任 橋屋 誠 | |||
| 富山県には何種類のきのこが生育しているのでしょうか? 豊かな自然環境に恵まれた富山県ですから、多くの種類のきのこが見られるだろうことは、豊かな植物フロラを見ても、容易に想像できます。 私はきのこの中でも特定属の分類をテーマにしていますが、富山に来て6年、県内のきのこのフロラにも興味が出てきました。 秋になると、中央植物園には多くのきのこが持ち込まれます。この中からコウボウフデやバカマツタケ、カブラマツタケ、スナヤマチヤワンタケなど、富山県初記録の種類が見つかりました。このように地方のフロラを調べる仕事は、限られた研究者だけでできるものでなく、広くアマチュアの協力が必要で、この協力が積み重なって初めて富山県のきのこ像が明らかになってゆくのだと思います。 隣県の石川県では「石川きのこ会」という会が組織され、石川県内のきのこフロラを調査研究されており、その結果は胞子等の顕微鏡図まで載せられた本となって発行されています。同じように国内の約半数の都道府県では、その地域で主として見られるきのこを紹介した図書が発行されています。 | 中央植物園友の会では、これまでに砺波市頼成の森で、4回のきのこ観察会を行ってきました。これを拡大発展させるため、友の会の有志が集まって今年の春から「友の会きのこ部会」を立ち上げようと準備を進めています。「友の会きのこ部会」は、きのこに興味のある友の会会員が、きのこを通して自然に親しみ、きのこに関する知識を深めるとともに会員相互の親睦を図ることを目的として集まろうとするもので、友の会の会員であれば誰でも参加できます。第一年目となる新年度は、年3回のきのこ 観察会と植物園行事の展示協力を計画中で、現在活動の中心になっていただくボランティアの方と活動場所などについて協議中です。 ![]() 2000年度に富山県で初めて見つかった スナヤマチヤワンタケ (富山市革島神通川河口) | ||