昆明植物研究所との共同研究がスタート
 
富山県中央植物園と中国科学院昆明植物研究所(雲南省昆明市)は、平成13年度から新たに共同研究をスタートさせます。これは、昨年10月に共同研究に関する合意が行われたことに基づくもので、今後、10年間にわたって相互に職員を派遣し、雲南省の貴重植物について保全生物学的な調査・研究を進めていくことにしています。
 
●雲南植物の導入
 中国西南部に位置する雲南省は、面積約38万km2、富山県の90倍もあり、熱帯から高山帯に至る多様な環境に恵まれ、約15,000種の植物が生育する「植物の宝庫」として知られています。また、日本から中国中南部、ヒマラヤにかけての地域は植物地理学上「日華植物区系」と呼ばれ、共通な植物が多いことから、雲南は日本の植物の起源を探る上でも重要な地域です。
 富山県中央植物園では、昆明植物研究所の協力により、平成5年から雲南省の植物の導入を進めてきました。導入植物の採集は昆明植物研究所が担当し、平成12年までに12回に分けて計662種類の植物が中央植物園に導入されました。この間、導人した植物の管理や富山での植物の順化は、昆明植物研究所から派遣された延べ15人の研究者の指導を受けながら行われました。これらの植物は世界でも屈指の雲南植物のコレクションであり
 
、屋外展示園の雲南コーナーや平成12年2月に完成した「雲南温室」に展示され、来園者からも好評を博しています。植物の導入事業は無事終了しましたが、今後さらに日中両国の友好関係を発展させ、研究交流を促進させるために、雲南の植物についての共同研究を進めていくことになりまし

●昆明植物研究所
 共同研究のパートナーである中国科学院昆明植物研究所は、雲南省の省都昆明市の北郊黒龍潭にあります。設立は1938年で約1000haの面積を持ち、4研究室、1植物園を有し、約300人の職員がいます。中国西南部の植物相を明らかにするための研究や、植物資源の開発研究などが行われています。