ほのかにバニラを思わせる香りーセンダンが見頃
屋外展示園では、センダンの花が見頃を迎えています。

センダンは西日本ではありふれた樹木ですが、富山で見かける機会はそれほど多くないかもしれません。園内のボタン・シャクヤク園周辺や芝生広場の園路沿いには、20本ほどのセンダンの木が植栽されており、遠目には薄紫色の雲がかかったようにも見えます。

本種は、東アジアの暖地から熱帯アジア、オーストラリアなどに分布する落葉樹です。葉はたくさんの小葉に分かれているのが特徴で、初夏の頃に、薄紫色の小さな花が集まって咲きます。花は甘い香りを放ち、バニラの香りに例えられることもあります。

古くは「おうち(あふち)」と呼ばれ、『万葉集』や『枕草子』にも登場します。また、初夏の風景をうたった唱歌の『夏は来ぬ』の5番の歌詞にも、「楝(おうち)散る川辺の宿の…」としてとりあげられています。