「相思相愛の木」の種子・大豊作
植物園の熱帯雨林植物室では、バレンタインデーを前に「相思相愛の木」とも呼ばれるナンバンアカアズキのハート型をした種がたくさん実っています。
ナンバンアカアズキの1cmほどの種子は赤くて光沢がありとてもきれいで形もややハート型をしています。ナンバンアカアズキの種子が相思相愛のシンボルといわれるのは、王維(中国唐の時代の詩人)が、この木を見て次のような詩を詠んだことに由来します。
「紅豆南国に生じ、春来たりなば幾枝を発す、君に願う多く採りて襭せよと、此物最も相思なり」
(訳)紅豆(ナンバンアアカアズキ)は南国で生え、春になったらたくさんの実をつける、あなたにはこれをたくさん採ってほしい、なぜならこれは相思相愛の証だから。
熱帯雨林植物室のナンバンアカアズキ(マメ科)は、開園した平成8年から植えられていて、現在8mほどに成長しています。10年以上前から開花結実していましたが、今年は展示植栽して以来の大豊作です。“アズキ”と名前にありますが、おなかを壊すので食べられません。
・ナンバンアカアズキの種を使った植物園スタッフ手作りの小瓶やストラップもあります。