超巨大なパッションフルーツ初結実
当園の熱帯果樹室では、とても珍しいオオミノトケイソウの“巨大な果実”が見られます。

オオミノトケイソウはブラジルなど熱帯アメリアに分布するトケイソウの仲間です。ジャイアントパッションフルーツの英名が表すように、この仲間では最大の果実をつけ、大きいものは長径30cm、重さ3kgにも達するそうです。現在、植物園では、長径25cmほどの果実が2個実っています。
【栽培の経緯】
今回、初結実したオオミノトケイソウは2021年に種子で導入したもので、播種した翌年に発芽しました。その後、植え替えをしながら栽培し、2023年6月には熱帯果樹室に直径1m、高さ80cmの布製の大鉢で植え付けました。つるを長く伸ばしながら成長し、今年の4月頃から開花し始めたため人工授粉をしましたが、なかなか結実には至りませんでした。しかし、9月23日に再度人工授粉したところ、ようやく結実に至りました。
オオミノトケイソウは広くつるを這わせないと結実しないのですが、寒さに弱いため植物園のような温室がないと栽培が難しい植物です。
当園では今回が初結実なため、今後いつまで落下せずに実をつけているか不明です。お早めにご観賞ください。
なお、花は一日で終わってしますので、、ラッキーな方は開花しているオオミノトケイソウの花と果実を見ることができるかもしれません。
